2020年6月28日(日)
第61回宝塚記念(GⅠ)
阪神 芝右 2,200m 曇 稍重 18頭
1着クロノジェネシス
スタート後、他馬が積極的に位置を取りにいく中、無理に前へ付けることなく1コーナーへ。結果的にここで脚を使わなかったことが勝負の分かれ目。
逃げるトーセンカンビーナの1,000m通過は60秒、馬場を考えれば早い。道中は中段外目を追走。3コーナー手前からキセキが上がってくる。釣られることなく余力の違いで持ったまま進出。4コーナーで内に映ったワグネリアン、ラッキーライラックの手が動いている。
直線追い出すと差をぐんぐんと広げゴールイン。唯一の上がり36秒台で6馬身差の圧勝である。
道中緩みなく前が崩れた展開、直前に降った雨など、プラス要素を差し引いても圧巻のパフォーマンスだった。
2着キセキ
スタートで後手を踏み作戦変更。無理に出すことなくゆっくりとスタート。馬の気を伺いながら向正面でポジションをあげた。
最終コーナーの捲りは見事。直線でクロノジェネシスとの叩き合いになると思ったが、離されてしまった。3着に5馬身差をつけているのだから、勝った馬を褒めるしかない。
宝塚記念は逃げて、捲って2年連続2着。脚質の幅に驚かされる。
3着モズベッロ
3コーナー手前ではクロノジェネシスの後ろにいたが、最終コーナーで置いてかれてしまった。グランプリ男の池添騎手らしい乗り方で、サートゥルナーリアに先着しているのだから大したもの。
有馬記念、来年の宝塚記念で忘れずに狙いたい一頭。
4着サートゥルナーリア
道中の位置取りなど悪くなかった。馬場が合わなかったのか、距離またはペースか。今回の結果は度外視できる。秋には良績のない東京で、完成された古馬の姿を見せてほしい。
5着メイショウテンゲン
後方に位置し直線だけで5着まで上がってきた。弥生賞を勝ったようにこの馬場は合う。
今後は毎年ステイヤーズSを走っていそう。
6着ラッキーライラック
積極的な競馬の全てが噛み合わなかった。本質的には淀みないペースや、上がり4F戦は合わないが、内のポケットでじっとしていたらチャンスがあると思っていた。
しかし、今回はそれ以上に馬場か。
16着ブラストワンピース
大外枠からポジションを取りにいったことで脚を使い終わってしまった。クロノジェネシスのような競馬をしていれば、ここまで惨敗するような馬ではないと思う。
好走のストライクゾーンが狭いが今後も注意が必要。
17着グローリーヴェイズ
秋にはちゃんとしたローテーションでみたい。