こんにちは。めろんまるです。
四位Jがダービーを連覇したディープスカイの思い出を振り返りたいと思います。
人気を確認すると単勝オッズ3.6倍。ディープスカイの実力に懐疑的なファンが多かったはず。私も疑っていました。
初勝利は6戦目、本格化前とはいえ未勝利の2,000mで敗れており、1,800mの毎日杯までしか実績がありませんでした。どこかマイラーのような雰囲気があり、距離はギリギリこなせるであろうという感覚でいました。
前走のNHKマイルは後方待機から、バラけた直線を内から伸びて差し切り勝ち。息の長い末脚をみせ、東京は合うと皆思っていたと思います。
ダービー当日。馬場は内有利で1枠1番の好枠でしたが、後ろから行く同馬にとっては不利。直線は内で馬群を捌くのか。または馬場差を承知で外を回すのか難しい枠になりました。
四位Jは、ダービー1番人気とは思えない腹を括った騎乗をみせます。
好スタートから、ポジションはを取りにいかず馬なりのまま後方へ。道中は包まれる位置にいたが何のその。余計なことはせず、じっくりと末脚を溜めている。千メートル通過は60.8秒の平均ペースで流れていました。
3、4コーナーで進路を確保するためやや外目にポジションを移す。各馬動いてスペースが空いたところを上手く利用しおり、細かな技術が光ります。
直線に入り前が壁になっていましたが。一目散に大外に進路を切替スパート開始。
道中溜めた末脚を発揮。グングンと伸びて、内を突いたスマイルジャックを1馬身半差し切り勝負。
距離ロスの大きい競馬だったが、馬の良さを存分に生かした騎乗。強い馬がダービーを勝つとは、小細工いらずにこういう事なんだろうと思った。
四位Jも喜びかたも昨年のウォッカより落ち着いてる印象であり、心に余裕があったのか。
その後はウオッカ、ダイワスカーレットの3着になった天皇賞(秋)や、上手く乗ったディープスカイを、直線不利ありながら100mだけの競馬でウオッカに交わされた安田記念が思い出に残る。4歳夏に屈腱炎を発症し、アグネスタキオンの後継種牡馬となるべく引退した。
充実すると言われる4歳秋シーズンを見れなかったことは大いに残念で、無事是名馬が段々と分かってきた時期である。