2007年6月24日(日)
第48回宝塚記念(GⅠ)
阪神 芝右 2,200m 小雨 稍重 18頭
3歳ダービー馬ウオッカが参戦で話題となったレース。勝ったアドマイヤムーンを始め、メイショウサムソン、ポップロック、ダイワメジャー、カワカミプリンセス、シャドウゲイトなどメンバーが揃ったレース。まだアドマイヤの勝負服だった頃のアドマイヤムーンに焦点を当てスタートから振り返る。
アドマイヤムーンはスタートを決め出足もよい、悪い内側に進路を取ることなく、先行馬を促させ中段後ろに構えた。前方にはウオッカ、メイショウサムソン、ダイワメジャーがいる。
最初のコーナーを回り隊列が落ち着く。ローエングリンが軽快に飛ばし1,000m通過は57.5秒。15番手追走の13人気アドマイヤフジが4着、16番手追走の16人気ファストタテヤマが5着に入るほどのHペース。アドマイヤムーンはポジションが一つ後ろになり脚を溜める。内外に馬がおらずいつでも動ける位置だ。
最終コーナー、カワカミプリンセス、コスモスバルク、メイショウサムソンが外から捲る。馬なりのままアドマイヤムーンが続く。
直線入り口は捲りきったカワカミプリンセスが先頭。残り300mでメイショウサムソンが追い出し、すぐに先頭に立つ。4コーナーを丁寧に回ったアドマイヤムーンは、直線で馬のバランスが整ってから追い出しを始める。すぐにメイショウサムソンと併せ馬になり、残り250mにわたるデットヒート。最後は半馬身交わしゴール。
切れ味が身上の馬だと思っていたが、馬場が渋り、ペースの早い底力が問われる展開でも変わらなかった。有力馬がお互に捲り、直線で併せ馬となる好レース。結果的に仕掛けが早かったメイショウサムソンのしぶとさにも驚いた。今観ても最終コーナーからの展開は胸が熱くなる。